松本電鉄上高地線という電車が、かなりヤバイ…。
松本駅から西へ、上高地への玄関口である波田方面へと走るローカル線。
松本電鉄上高地線。
社名が「アルピコ交通株式会社」に変更後も「松本電鉄上高地線」の名称が併用されている。
駅案内表示・駅や車内での案内放送等も「アルピコ交通」の社名は使わずに大半が「松本電鉄線」「松本電鉄上高地線」の名称を用いている。
無人駅も多く、整理券を取って乗車し、降車時にワンマンの車掌に現金を手渡すなど超レアでヤバい電車だ。
しかし、松本西部の住民にとってはなくてはならない足であり、朝夕は通勤通学者で結構、込み合う。
高校生や大学生も多い。
混雑時、オヤジは女子高生の周りで変な挙動をしないように細心の注意が必要だ。
ヤバい…。
夏は上高地へ行く観光客、北アルプスへ上る登山客なども増えるため、大きな荷物を持った人が多い。
このリュックに阻まれ、車両の奥に入って行けないこともある。
ヤバい…。
車両は1999年に京王電鉄井の頭線を走っていた3000形を改造・整備して導入してあり、
イメージキャラクターの渕東なぎさ(えんどう なぎさ ※駅名に由来)のラッピング車両を見ることもできる。
カワイイからといって、オヤジが「なぎさ」と2ショットを撮っているとかなりヤバい…。
夏に撮った上高地線の動画
※撮影中にホームに入ってきたのは、昭和33年から昭和61年までの約28年間上高地線を走っていたモハ10形電車。
懐かしいオレンジとグレーの塗装リバイバル塗装列車。
上高地線はイベントなどで団体貸し切りも可能。
関連動画1(音楽、アニメ系イベントなどに使われる貸し切り列車)
上高地線の団体貸し借りイベント電車?#松本市 #上高地線 #貸切イベント pic.twitter.com/sMOfeYQpbW
— プロ真顔二スト 大西祐次郎 (@oonishi0024963) 2017年11月19日
【歴史】
その昔は「筑摩鉄道」と呼ばれていた。
新村出身の上条信(まこと)氏が大正9年に筑摩鉄道株式会社を創立し、工事に着手。
奈良井川以西の住民にとって待望の鉄道敷設だったそうだ。
会社とすれば増加する北アルプスへの登山者をターゲットにする戦略もあっただろう。
工事は大正10年に本格的に始まり、田川や奈良井川の鉄橋橋脚工事なども順調に進んだ。
この年の10月にまず松本-新村間が開通。
翌11年5月に新村―波多(現波田)間が開通し、9月には待望の島々まで全通。
鉄道は当初蒸気を想定したが、途中から電気に変更。
大正11 年の開通直後に社名も「筑摩電気鐵道株式會社」と改称された。
昭和30(1955)年に島々線から上高地線に名称を変えているが、今も地元の人たちの中には「島々線」と呼ぶ人も多い。
旧島々駅舎は新島々駅前に移築保存された。
新村駅舎は大正の開業当時のまま文化財級の建物が残っていたが、今は残念ながら取り壊されてしまった。
2017年3月まであった当時の旧駅舎入口上部には筑摩鉄道時代のマークが掲げられていた。
平成14(2002)年、松本大学の開校により、北新が北新松本大学前と駅名が変わった。
昭和40 年代はじめには奈川渡ダム建設の資材輸送のため、蒸気機関車D51が走ったこともある。
車窓から見える雄大な北アルプスと広がる田園風景。
懐かしさを感じるチョイ旅に出かけてみるのもいいだろう。
関連動画2(現在の新村駅から松本駅まで移動しています)
新村駅には「なぎさちゃん」の缶バッチガチャガチャの他、グッズも売っている。
記念に買うのはいいが、オッサンが「なぎさバッヂ」をつけた姿はかなりヤバい…。
【路線情報】
『松本電鉄上高地線』
■ 時刻表
https://www.alpico.co.jp/access/rail/