体に悪い?仕事終わりのお酒。ストレスとアルコールの意外な関係

仕事が終わった後の一杯!最高ですよね!
その日に溜まったストレス解消のために一杯ひっかけて帰る、という人も多いでしょう。
ちょっと待ってください。
実はストレスが溜まった時、すぐにアルコールに頼ってしまうのは逆効果なんだそうです。
ストレス体験の直後に飲むのは危険!
ストレスをコントロールする手段として、アルコールは効果的ではないと言われています。
アルコールがストレスに対して与える影響は、アルコールを飲むタイミングによって変わってくるのです。

ストレスを感じた後にアルコールを摂取すると、体内の「コルチゾール値」が抑制されるそうです。
コルチゾールはストレスの対処に必須の物質で、この物質の分泌が抑制されると、正常に分泌された時と比べて、
緊張感が長い時間残ったままになってしまいます。
またアルコール依存症の人は、身体がストレスにうまく対処できないのをカバーするために、少しずつ体内のコルチゾール濃度が上昇していくそうです。

アルコール依存症ではない人たちは、再びアルコールを摂取しなければ、上昇したコルチゾール値が時間が経つにつれて正常に戻ってきます。
アルコールで本当にストレスを解消したいのなら、「飲む前に」ある程度気持ちを落ち着かせてからのほうが効果的だそうです。
気分転換に最適な「お酒」の力
直後ではなく、ある程度気持ちにゆとりをもってからお酒を飲めば、仕事疲れや人間関係のストレスを軽減し、とても良い気分転換になります。

お酒を飲むと楽しいですよね。
それは楽しさや心地よさを生み出す「ドーパミン」や、不安や恐怖などの感情を抑える「セロトニン」が分泌されるからです。
このようなお酒の効果が人間関係や仕事疲れを解消し、
精神的なストレスを緩和して、楽しく生活をしていくのに役立ちます。
一人酒がおすすめ
大勢で飲むのもいいですが、たまには一人で飲むこともおすすめします。
一人でお酒を飲むと、お酒の効果で心地よい状態になり、日常の人間関係や仕事について、自分のなかで考えをゆっくり整理することができるのです。

瞑想とは少し違いますが、リラックスできる時間をゆっくり持つことはとても大切ですね。
だからといって深酒は禁物です。
お酒を飲み過ぎると二日酔いになり、仕事の生産性が著しく低下してしまいます。

また、お酒は依存性が強い飲み物です。
毎日飲まないと気が済まない人もいます。
飲み過ぎるとアルコール中毒になってしまう他、肝機能の低下などの健康被害をもたらすこともあります。
お酒を飲む場合は適量を心がけ、酔い過ぎないにように注意することが、中年を謳歌する最善の方法ですね。
