「ビタミンちくわ」スギヨ?紀文?食べ比べてみたら驚きの結果に…!
信州に来てから知った事の一つに「ちくわ」がある。
どこのスーパーに行っても売っているのがこの「ビタミンちくわ」。
ちなみに筆者の出身地である徳島県、特に小松島市周辺地域で「ちくわ」と言えばこれだ。
「ビタミンちくわ」の販売量は、北陸が3割、長野と新潟で7割を占めるという。
発売から60年たった今でも信州人に愛され続けている「ビタミンちくわ」。
通称「ビタちく」。
長野県内では知らない人はいないほどのおなじみのものである。
そもそも「ビタミンちくわ」とは、ビタミンA、ビタミンEなどを含んだ魚油が添加されたものらしい。
ビタミンちくわを開発したのは石川県の「スギヨ」という会社。
長野県では「県民食」と呼ばれるほど売れるため、
魚肉練り製品などを製造する業界最大手の「紀文」も
長野県に向けて「ビタミンちくわ」という名称の商品を出荷している。
発売元である「スギヨ」は、その昔ちくわの穴に食塩を詰めて腐敗を防ぎ、七尾港から直江津港まで海上輸送し、馬車で長野県へ運び込んだそうだ。
ところで現在「スギヨ」と「紀文」の2社から発売されている「ビタちく」。
食べ比べてその違いが分かるだろうか?
ちくわ自体も、パッケージもそっくりなため、料理に入っていてもそれほど違いが分からない。
今回は、生で食べてその違いをしっかり確かめてみた。
まずは本家「スギヨ」
持った感じはしっとり。
香りはまあ「ちくわ」だ。
続いて穴に指を突っ込んでみる。
なかなか適度な差し心地だ。
食べてみる。
ん?
すり身特有の塩気があまりない。
味はいたって淡泊。
甘味もある。
しっかりとした弾力。
次に業界大手の「紀文」
持った感じはパサっとしている。
香りはまあ「ちくわ」だ。
続いて穴に指を突っ込んでみる。
ん?
キツイ。
スギヨと比べて穴が狭いのか、弾力が強いのか…。
味は、塩気が強い。
まとめると…
スギヨの方はやわらかく、薄味。
料理の味を邪魔しないので煮物などに向いているだろう。
質感はしっとりしている。
紀文は少し固めで弾力が強い。
味は塩気があり、そのままかじって酒のつまみにも良さそうだ。
どちらかは好みで分かれるだろうが。
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いずれにしてもこの「ビタミンちくわ」。
生で食べても十分おいしい。
そして煮物や炒め物、てんぷらにすると、一層味わい深くなる。
煮物にするとだしが出て、他の食材もおいしくなるという優れもの。
信州に来たお土産にもおすすめだ。