松本市の本格インドカレー店「Doon食堂インド山」は人が集い繋がる店

うら町の本格インドカレー店
「Doon食堂インド山(ドゥーンしょくどういんどやま)」レポートします。
インド北部の家庭料理を味わえる松本…いや、日本でも数少ない店なんです。
インド出身のご店主 、Asishu Shilpker(アシシュ・シルプカー)さんの作る、本格インドカレーがおいしいんです。
行き方
松本城から東へ500mほど行くと…
昔からの歓楽街「うら町」に、小さなお店が集まった「はしご横丁」という一画があります。


夜の屋台村として作られ、その後下火になったですが、若い起業家がさまざまな店をオープンさせ、昼間のお店ができました。


その中にあるのが
『Doon(ドゥーン)食堂・インド山』です。

Doon食堂インド山の主なメニュー

カレーメニューは、チキンカレー、キーマカレーのほか、日替わりベジカレー(野菜・豆)などもあり、
ベジタリアンやVegan(ヴィーガン・絶対採食主義)の方にも好まれています。
実際、日本での食べ物に困ったVeganの外国人や観光客の方が大勢、口コミで訪れています。
この日も午後1時過ぎでしたが、ひっきりなしにお客さんが訪れてきました。
インド山のカレーは小麦粉使っていないので、小麦アレルギーの方も心配ありません。
どれも辛さ控えめで、小さな子供からお年寄り、女性の方も気軽に入れます。
店主のアシシュさん
アシシュさんは12年前、愛地球博のインド館で働くために来日。
その時、今の奥様と運命的な出会いをして結婚。
今は塩尻に住んでいるそうです。
カレー文化の根強い日本で、自分が生まれ育った家庭の味を広めたいと考え、店を開くことに。
イベントなどに出店したり、料理教室を開いたりしながら8年の準備期間の後、この場所に2016年3月、店をオープンさせたそうです。
アシシュさんの作るカレー、そして人柄に惹かれ、多くのファンが足しげく通います。
お店に行ってカレーを食べて来た
今回はチキンカレーを注文。
待つ間に、お店にいた女性客とお話をしました。
東京から移住してきた農業志望の方。
こちらの店も初めてで、噂を聞いて駆け付けたそうです。
2坪程の小さな空間。
自然と他の客や店主と会話が弾みます。
心理的距離が近いため、すぐに打ち解けられるのでしょう。
(2018年現在は、向かいにあるスペースも使用して、客席となっています。そちらではインドの食材なども販売)
出てきたカレーは日本のそれとはまったく違う、深くスパイシーな香りがします。
食欲を強烈に刺激されますよ!

聞けば30種類以上のスパイスをインドで独自に調合し、送ってもらうのだとか。
「砂糖やクリームを使うのは簡単だが、家で食べていたカレーは、自然の物を使って甘さを出していた。
日本によくあるインド料理店の味は馴染めない」とアシシュさん。
生まれ育ったインド、デヘラードゥーンの自宅でお母さんが作ってくれた味にこだわって忠実に再現しているそうです。
パパドと呼ばれる、パリパリとしたインドのせんべいが添えられており、これを崩して一緒に食べると、食感に楽しいアクセントを与えてくれます。

インドの家庭料理、豆の粉でつくったチャパティも付いてきます。
ふわっとしてもっちり、ナンとはまた違う素朴なおいしさ。
実はインドではチャパティが主食で、ナンはめったに食べないそうです。
Doon食堂インド山の想い
店の名前の由来は、出身地のデヘラードゥーンから。誰もが気軽には入れる食堂をやりたかったからだそうです。
その昔、相撲取りになりたかったから「山」とつけたという逸話も面白いです。
とても穏やかで終始笑顔のご店主、アシシュさん。
城下町の白壁や柱の古民家が好きだといいます。
外国人観光客から地元のお年寄り、学生から家族連れまで
美味しいカレーとアシシュさんの人柄に惹かれ多くの人が集まり、客同士がすぐに仲良くなります。
なんとも不思議な魅力に満ちたお店ですね。
「いろいろなお客さんの協力があってできた店。私の店ではなく、お客さんの店だと思ってもらいたい。
だから名刺にも自分の名前は書いていない。お客さんからお客さんに渡してもらうために店の名前だけにしてある。
自分の名前は無くてもいい。この店がきっかけで、どんどん人が繋がり、“お客さんの店”になればいい」
この店主の温かい人柄はカレーからも店からも滲み出ています。
小さな町の日本一小さなインドの山は、世界一温かい人情カレーの山でした!

動画でもご覧ください↓↓
Doon食堂 インド山 | |
所在地 | 長野県松本市大手4‐6-18 うら町はしご横丁16番 |
TEL | 0263-34-3103 |
WEBサイト | |
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