リアル対人ゲーム『人狼』に学ぶ、意外と知らないウソの見破り方

『人狼』というゲームをご存じだろうか?
テレビ番組などで流行ったので、見たことのある人も多いだろう。
だが実際にやったことがあるという人は意外と少ないようだ。
学生ならともかく、いい歳のミドルが集まって『人狼』をやるというのはあまり聞かない。
この『人狼』を松本市の古い劇場で、不定期に開催しているサークルがあるというので取材してきた。
場所は松本市上土にあるピカデリーホール。
普段は演劇やダンスなどに使っている舞台が会場だ。
平日夜7時。
集まったのは30代から50代の男女15人。
サラリーマンや主婦、弁理士の先生などもいる。
『人狼』のルールは詳しく書かれたサイトに譲るが
簡単に説明すると…
- まずカードで全員の役割を決める。
- 役割には「人狼」「市民」「占い師」「狂人」「騎士」などがある。
- 大きく分けると人狼と狂人の「人狼チーム」。その他の「市民チーム」に分けられる。
- それぞれの役割は互いに知ることができない。
- 「人狼」も自らの身を偽り「市民」として振舞う。
- 「占い師」は怪しい人を「人狼」かどうか占う事ができる、「騎士」は他の誰かを守ることができる、など役割がそれぞれ決まっている。
会話をしながら、ゲームを進め、人狼が誰かを見破るというゲーム。
言うならば『嘘つきは誰だ?』ゲームだ。
興味がある方は詳しく書かれたサイトを見て頂くのが良いだろう。
このゲームの醍醐味はなんといっても平気で嘘をつけることだ。
正々堂々(?)と嘘をつける。そういう遊びだからだ。
ゲームは昼のターンと夜のターンを交互に繰り返し、昼は会話をしながら、質問したり、カマをかけたり、互いに会話をしながらゲームは進む。
『僕は〇〇さんが人狼じゃないかと思うんですよ。さっきからずっと黙っているし…』
『いや、正直言うと私は「占い師」なんです。初めてでよく分からないから、様子を見ていたんです』
『占い師なら、誰を占って、なんという答えが出ました?』
『〇〇さんを占って、人狼だと分かりました』
『いや、それはおかしい!あなた怪しいなぁ~』
といった感じで会話が進む。
なるほど。ゲームとはいえ上手に嘘をつくと言うのはなかなか難しそうだ。
この『人狼』を何度も経験している参加者の一人にゲームのコツを聞いた。
『嘘つきは目を見て話さないと言われますが、実は逆なんです。
嘘を信じ込ませようとするとき、人は相手の目を見過ぎる傾向があります。
ゲームでも、必死で目で訴えてくる人は怪しいですね』
なるほど。
質問を聞き返してくる人も嘘をついている可能性が高いという。
明らかに聞こえていた質問を聞き返してくるのは、時間稼ぎをしている証拠。
「え?どういうこと? もう一回言って。 あ~、なぜ僕がさっきあんなことを言ったかってこと?」
家庭でもそのような経験はないだろうか。
『ポーカーフェイスは、嘘をついている証拠です。隠したいことがあるから無表情を装うわけですから。ただし、この人狼ゲームの場合は、人狼以外の人も、その役割を隠したい場合があるので、嘘をついているとしても「人狼」かどうかの判断が難しいですね』
と語ってくれた。
大のオトナが必死で嘘をつく『人狼』。
人の心理を勉強し、観察眼を養うには最適かもしれない。
ただし、正直者だと思っていた人が、あまりにも見事に周りを欺くのを目の当たりにし、人間不信に陥る可能性もあるので注意したい。

ピカデリーホールでの『人狼』への参加希望は、下記主催者まで
mmcmac0024963@gmail.com (大西)
人狼イベント(ピカデリーホール) | |
所在地 | 長野県松本市松本市大手4-7-2 |
TEL | 0263-32-3030 |
WEBサイト | http://piccadillyhall.jp/ |