セイジオザワ松本フェスティバルって結局なんなの?

松本、夏のイベントと言えば「松本ぼんぼん」。

そしてもう一つ世界的に有名なのが「セイジ・オザワ松本フェスティバル」

ついにあの「セイジ・オザワ松本フェスティバル」が8月13日から開幕!!…。


えっ、知らない?
一体何の話?

という方も多いだろう。

そう。世界的にもとても有名なこの音楽フェスティバルだが、いかんせん日本国内での知名度が低い。

松本にいれば、その話題に触れることが、果たしてオーケストラに興味のない日本人の何割が知っているだろうか?

ということで今回は世界的クラシック音楽フェスティバルであるにも関わらず、全国的には知名度の低い「セイジ・オザワ松本フェスティバル」を徹底解剖!
 
 
これを読めばその全てがわかる??
 
 

そもそも「セイジ・オザワ松本フェスティバル」のセイジオザワって?

 
そんなこと誰でも知ってるって?
そんなことはない。
今の若い人たちに「世界のオザワ」のことを聞いたら間違いなくスピードワゴンの「セカオザ」が出てくるに違いない。


それほどクラシック音楽に興味のある人々は少ないのだ。

音楽界の方はまずそのことをご理解願いたい。

小澤征爾

日本人指揮者であり、ウィーン国立歌劇場音楽監督を務めた世界的な指揮者。 栄典・表彰歴として文化勲章受章など数々の功績を収める。
少期より賛美歌とピアノに親しむ。48年、成城学園中学に入学し、ピアノを豊増昇に師事。桐朋学園高校音楽科、桐朋学園短期大学(後の桐朋学園芸術短期大学)時代を通じて齋藤秀雄に師事し、指揮を学ぶ。

主な称号はウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団名誉団員、ボストン交響楽団桂冠音楽監督、セイジ・オザワ 松本フェスティバル総監督、新日本フィルハーモニー交響楽団桂冠名誉指揮者など。 日本人として世界的に最も大きな成功を収め、現在もなお活躍を続けている。
その小澤氏が師事した偉大な教育者、故・齋藤秀雄氏没後10年にあたる1984年、小澤征爾の呼びかけにより世界で活躍する同門が一堂に集い、メモリアルコンサートを行った。 そこで生まれたサイトウ・キネン・オーケストラが母体となり、小澤征爾総監督のもと、オーケストラとオペラを2本の柱とする音楽祭、サイトウ・キネン・フェスティバル松本(SKF)が1992年9月に始まったのだ。
2011年以降、毎年、松本でのフェスティバル後、同内容の公演を海外で行うことを計画。 これにあたり、「外国人にはなかなか理解できない」(小澤征爾)という「サイトウ・キネン」からの名称変更を検討し、『セイジ・オザワ松本フェスティバル』に変更することとなった。 名称変更後も小澤氏は総監督として続投し、楽団名も「サイトウ・キネン・オーケストラ」のまま変更しないことなった。

 

と、長々書いたが、こんな文章を読むのは音楽に興味がある人だけ。
 
今の飽きっぽい若者はまず読まないので、ざっくり分かりやすく要約すると…

 

『ヤベェくらいスゲエ指揮者のセカオザって方がいてさ、

その指揮者の先生がサイトウ先生っていうらしいのね。

で、そのセカオザが、尊敬するサイトウ先生のためにフェス始めたんだって。

そのうち外国でもやるようになって…

でもサイトウキネンって言っても、外国の人わかんないじゃん?

だったらセイジオザワの方がよくね?ってことで

セイジ・オザワ松本フェスティバルになったらしーよ』

 
※あくまで架空の若者イメージです。
 
 

なぜ松本で開催されるのか?

 
小澤氏の母校である桐朋学園の生徒は昔から志賀高原で合宿をしていたそうだ。
現在も奥志賀高原で、桐朋学園出身のサイトウキネンオーケストラメンバーによる学生向けのセミナーが行われおり、奥志賀高原の「森の音楽堂」で森のオーケストラとして演奏会を開いたり、地元の山ノ内中学校で、小澤氏の指揮で演奏したりしている。


サイトウキネンオーケストラで毎年、国際的なフェスティバルを行うことにした際、候補地として上がったのが、奈良市と松本市。

ちょうど長野県松本文化会館(現キッセイ文化ホール)が建設中であり、松本市も市をあげて誘致に取り組んだ。

経済的な理由から、奈良市が辞退したとの話もある。

このように
長野県に小澤さんの所縁があったこと。
松本市でホールが建設中であったこと。
松本市はスズキメソッド発祥の地であること。
松本市が全面的に応援してくれること。
それから、サイトウキネンオーケストラのスポンサーのエプソンの意向。

などの理由から、サイトウキネンフェスティバルが松本で開催されるようになったそうだ。

これも若者向けに要約すると…

なんかセカオザは学生時代、長野県で合宿とかしてたらしいよ。
それに松本市が結構、やってくれって頼んだみたいな?
ほら松本って音楽盛んってイメージあるじゃん?
あとはホラ、大人の事情?

こんな感じだろう。
 
 
 

で、結局『セイジ・オザワ松本フェスティバル』って何やるの?

 

8月上旬から9月上旬にかけて、松本市内の主な音楽ホールや芸術館で、オペラやオーケストラコンサート、その他ストリートライブ、パレードなどが行われる。

プログラムは金土日に集中しており、期間中ずっと音楽家で街が賑わっているというイメージはない。

ざっくり言うと、8月上旬から9月上旬にかけて、毎週有名な音楽家のコンサートが市内の大きなホールで行われるって感じ?

吹奏楽パレード・合同演奏会は松本市内外の小・中学校、一般の吹奏楽クラブ等が参加し町中が音楽に包まれる。


『セイジ・オザワ松本フェスティバル』
大体のイメージを掴んでもらえただろうか?

クラシック音楽に興味のない方にとっては全く面白みがないかもしれないが、楽都と呼ばれる松本市民なら一通りの知識はあった方がいいだろう。

詳しくは公式サイトをご覧いただきたい。

『セイジ・オザワ松本フェスティバル』
 
 

主な会場へのアクセス

 
まつもと市民芸術館 (JR東日本、アルピコ交通 松本駅から徒歩15から20分)
キッセイ文化ホール (松本バスターミナルから浅間温泉行きなどのバスで約20分)
松本市音楽文化ホール『ザ・ハーモニー・ホール』 (JR東日本大糸線島内駅から徒歩約3分)
 
※記事はユーモアで盛り込んだ勝手な解釈です。関係者の方ご容赦ください。