地方に移住する人、必須のコミュニケーションスキルとは?

転勤やIターンで地方に移り住む人が増えている。

地方で暮らす時にネックとなるのが言葉。

方言のキツイ地方の場合、結構なハードルとなる。

郷土料理と方言は早いうちにマスターした方がよいだろう。

若い頃、県外から始めて信州松本に来た時、地域のオジサンやオバサンが何をしゃべっているのか分からず、必死で想像しながら、憶測で理解していたのを思い出す。

方言には、そこで生まれた人にしか伝わらない、細かなニュアンスがあったりする。
他国語と同じで、完全に翻訳するのは難しい言葉もある。

 

地方に移り住む時のコミュニケーション術

 

方言が伝わる、あるいはしゃべれるかどうかで、地方での暮らしやすさに格段の差がでる。

使いこなすのも手だが、敢えて「県外者なので方言がわからない」と公言して、地元の方から教えてもらうのもいいだろう。

教えて貰ったら、実際に使ってみる。
イントネーションが違うから笑われるのだが、それが面白くてかわいげのあるヤツ、と思われ一気に打ち解けられる。

一番良くないのは、方言をまったく使わない事。

職種によっては地域のお年寄りと接することもあるだろう。

プライドを捨て、どんどん方言や地域の昔話を聞こう。きっと地元民ならではの細かな情報が芋づる式に得られ、仕事や生活に大いに役立つはずだ。

 

その地方にはその地方の言葉がある。
お国言葉とは実に奥ゆかしいものだ。

今回は県外人からみた信州松本地域の方言を特集。

代表的な言葉をまとめてみた。

 

なから

 

「大体」とか「ほとんど」「おおまか」という感じで使われている。

『なからいいかい?』『なからでいいでね』

最初は「なかば(半ば、5割)」かと理解していたが、分量でいうと9割近いイメージだと思われる。


 

ずら

 
「~でしょ」とか「~だろ」という時に使うようだ。

『そうずら!』『うめぇずら?』

かなり衝撃的だった記憶がある。

当時彼女だった自分の妻が二十歳そこそこの時に、電話で話していたのを聞いて、最初冗談かと思ったが、日常的に使うと分かり、引いた。


 

~だ?

 
「~の?」

『今日の帰りは遅くなるだ?』

片言の外国人のように聞こえるが、どこか親しみがあってかわいい。

今では松本で生まれた子供達が、普通に使っている。

 

いただきました。

 
ごちそうさまの意。反対なのだ。


 

まぁず

「本当に~」

『まぁず暑くていけねぇわ』『まぁず…』

何かに対して、「飽きれほど~」という時に使うイメージ。
これも若い子が使っているのを聞いてかなりショッキングだったが、今では自分も使う時がある。

 

いかず

 
行きましょう。


 

おつくべ

正座の意。


 

ごしたい

疲れたの意。


 

 

 

その他の方言一覧

(ご教示いただければ、都度追加していきます)

アダケル あばれる。
イイカラカゲン いいがげん。でたらめ。
イカズ いかず。行こう。
イキヤ 行こう。「ほいじゃ、いきや(それではいきましょう)」
イタダキマシタ ごちそうさまでした。
イマシガタ ほんの少し前
イボツル すねる。ふてくされる。
ウツカル よりかかる。「ヨッカカリましょ」もよく使う。
エライ 大変
オゴッツォ ご馳走。
オク・オケ 終わりにする。やめる。「もうおきましょ。(もうやめましょう)」
オチョベ おべっか。「オチョベタレル(おべっかをつかう)」
オツクベ 正座。
オテショ 小皿。取り皿。
オドケル びっくりする
オロヌク 間引く。
オラホ・オラホウ 私の。
オンジョ 文句。泣き言。
カウ かける。(鍵をかう)
コク 言う。「そんなことコク(言う)な」。
~カヤァ ~かしら。
ゴウガワク 腹が立つ。
ゴシタイ 疲れた。
コスイ ずるい
コズム 沈む。液体の中に沈殿する。
ササラホーサラ てんやわんや。
シミル めちゃくちゃ冷える…厳しい寒さ
ズクナシ 「気力がない」また「気力のない人」
~ズラ ~でしょう
~セ ~さぁ。「それでいいせ」「それがせ」
ゾウサネエ 訳もない。手間がかからない。
~ダ? ~の?「~するだ?」
ダデ だから
ツモイ きつい。窮屈。
ゾウサネエ 訳もない。手間がかからない。
テキナイ 疲れて気力がない
トブ 走る。「トビックラ(かけっこ)」。「トンデく」は、『走っていく』
ナカラ だいたい。おおよそ。
ナンタラズ なんということもない。取るに足らない。
ノテ なまけもの
ハカイク はかどる。
ハシッコイ はやい。
ヒトッキラ ちょいの間。
ヒヤカス (水に)浸す。
マァズ 本当に
マエデ
マテイ 丁寧
ミグサイ 見苦しい
モウラシイ かわいそう
ワニル 照れる。アガル。