本当はコワイ、疲れが取れない原因。中年の 身体も心も元気になれる疲労回復方法とは?
たっぷり寝ても疲れが取れない…。
朝から体が重くてダルイ…。
中年になると疲労が回復しないのはなぜでしょうか?
疲れは、私たち中年に体を休ませたり、体の異常を教えてくれる大事なサインです。
本来は一時的なものであり、睡眠や休みを取ることで回復することができます。
しかし疲労感がまったく解消しないという人は、体や精神状態、日常の生活習慣が大きく関わっています。
そのまま長引かせてしまうとヤバイ病気を引き起こしてしまう可能性があります。
例えば、
「昔より太りやすくなった」「おなかが張りやすい」「むくみやすい」など、身体の不調がある場合は『内臓疲労』が考えられます。
疲れたおなかが不調を呼ぶ、コワイ『内臓疲労』
内臓疲労とは、食べ過ぎや飲み過ぎ、過度なダイエットなどが原因で起こる、胃腸や肝臓の不調のことです。
内臓疲労が起こると、おなかの働きが低下して、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
【内臓疲労が引き起こす体のトラブル】
・首や肩のこり、腰の痛みを感じる
・太りやすく、やせにくい身体になる
・おなかが張る
・おなかを下しやすくなる
・お通じが滞る
・むくみやすくなる
・寝起きに身体の重さやだるさを感じる
内臓の働きが悪くなると便通が滞り、血行が悪くなるため、身体の冷えにつながります。
また、肝臓の機能が落ちると、老廃物の排出機能も低下するため、脂肪のつきやすい身体になってしまうのです。
疲労と肝臓の関係
肝臓が疲れていると、どんなことが起きるでしょうか?
本来肝臓で解毒されるはずの老廃物がそのまま体内に残ります。
エネルギーとして代謝しきれなかった栄養は中性脂肪となり蓄積されます。
体にとって不要なものがどんどんたまっていってしまうことに加え、エネルギーが作れなくなってしまうことで、体を動かすことがますます辛くなるという悪循環になります。
なかなか疲れが抜けない…という時は、体の中で肝臓がSOSを出しているのかもしれません。
肝臓の疲れでみられるさまざまな症状
体が疲れやすいというほかにも、下記のような症状が表れます。
お酒を飲んでも美味しく感じない
食欲が低下する
足がむくんだりお腹が張る
原因として考えられるのはアルコールの飲み過ぎです。
アルコールは肝臓へのリスクが一番高いといわれています。
飲酒量が多く、期間が長いほど肝臓への負担が高まり、さまざまな肝臓病の原因となります。
お酒を飲まなくても、過食(食べ過ぎ)による非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)も増えています。
食べ過ぎ、飲み過ぎが大半を占めますが、高血圧、糖尿病などの生活習慣病からの合併症、薬の服用、栄養障害などからも発生します。
肝臓は体の中でも非常に重要な臓器です。
仕事量が多いだけに、ひとたび機能低下すると体のさまざまな症状に直結します。
肝臓自体が「沈黙の臓器」と称されるように、症状が表に出てこないため、知らず知らずに負担をかけてしまっているのではないでしょうか。
今回は、誰でも簡単に内臓疲労を軽減・予防できる『おなかもみ上げ』のやり方をご紹介しましょう。
内臓の疲れによる不調を一挙に解消してくれるのが、手でおなかをもみほぐす『おなかもみ上げ』です。
このマッサージ効果によって胃腸の緊張をほぐし、血行を促してくれます。
内臓が食べたものをしっかり消化・吸収できるようになり、便通も良くなるのです。
また、おなかは身体の中でも太い血管が走っている部分です。
マッサージでおなかの血行をよくすると、肝臓も活性化されます。
血行がよくなった腸内では”幸せホルモン”の『セロトニン』が分泌され、ストレス解消や心身のリラックスのほか、睡眠の質を上げることにも役立つのです。
1日1分!『おなかもみ上げ』マッサージ
椅子に座るか、あお向けになり両膝を立てた状態になります。
1.左右のあばらの下を同時に10回往復さする。
2.左右の股関節を同時に10回往復さする。
3.おへその周りをおなかに向かって時計周りにさする。
4.両手の親指と小指以外を第一関節くらいまで重ねた状態で、おへその右下から8箇所を時計回りに押し上げるようにマッサージする。
5.おなか全体を、おなかに向かって時計周りに10回さする。
【マッサージのポイント】
位置はだいたいの場所で大丈夫です。
押し上げるのに合わせて細かく息を吐き、ゆっくり「スーッ」と息を吸ってから、次の動きに移ります。
強さは、おなかの中身を軽く揺さぶるようなイメージで、痛くない程度の力で行います。
時間はわずか1分です。いつでもどこでもできる簡単マッサージ。
『おなかもみ上げ』を日常生活に取り入れてみたください。
内臓疲労を解消すれば、身体も心も元気になれますよ